ネパール大地震「現状はどう?」「被害総額ってどのくらい?」「どこにある国なの?」 [ニュース【海外】]
増え続ける死傷者の数でわかる甚大さ
28日、ネパールにとって過去80年で史上最悪とされるマグニチュード7.8の巨大地震の死者は4100人、負傷者は7500人を超えたと発表されました。
4月25日12時頃(日本時間同日15時頃)、ネパールの首都カトマンズ周辺を震源とする大規模の地震で、近隣諸国のインドや中国でも合計90名以上の死者を出しており、ネパールにとって過去最悪の都市直下型地震と呼ばれています。
関東大震災を体験した日本人にとっては他人事とは思えないですね。
カトマンズでは世界遺産の寺院を含め多くの建物が崩壊した上、地割れも発生するなど、ネパールの美しい街並みが一変しました。
現地にいた女性記者の写真
発生当時、現地に滞在していたオーストラリアのABCニュース女性記者は、地震発生から1時間前に寺院の写真を撮っており、自身のツイッターで被災前と被災後の写真とともに、次のようなコメントを残しています。
”これは地震後とその1時間前に撮った寺院の写真なんですが、私が目を離していた隙にすべてが破壊されたなんて…想像もできません。ただ心が痛みます。”
女性記者が撮った写真 地震前・地震後(twitter)
多くのフォロワーが彼女の無事を喜ぶとともに
「悲しい」
「近くに滞在する息子が心配だ」
「自分も訪れたことがある地がこんなになるなんて」
「みんな無事でいますように」
など、多くの現地に対する思いが綴られました。
3日目の今日(28日)が生死の境い目か
未だ多くの人々ががれきの下敷きになっており、生存率が大幅に下がるとされる「発生後72時間」が同日正午前(日本時間午後3時すぎ)に迫っています。
農村部の被害状況は確認されておらず、カトマンズでは家族の身を案じる多くの住民がバスで故郷に向かったそうです。
また、被災から3回目の夜を迎えた住民の多くは余震を恐れて帰宅できず、公園や空き地に組まれた簡易テントで過ごしています。食料や燃料、医薬品の不足はますます深刻化しています。
27日、日本政府は消防や警察、海上保安庁の職員ら70人で構成する国際緊急援助隊・救助チームを派遣しましたが、カトマンズの空港の混雑が原因で着陸できず、インド東部コルカタに引き返しました。今日現地入りする予定のようです。
Q、ネパールってどんな国?どこにあるの?
『ネパール連邦民主共和国』は、南アジアに位置し、インド、中国、チベット自治区と隣接する細長い内陸国です。国土は世界最高地点エベレストを含むヒマラヤ山脈一帯と、南部のタライ平原から成ります。
ヒマラヤ登山の玄関口としての役割を果たしています。面積は約14.7万㎞で北海道の約1.8倍。
春の登山シーズンを迎え、多くの外国人登山者が訪れていたエベレストですが、今回の地震の影響で起きた雪崩はベースキャンプを襲い、これまでに邦人1人を含む18人の死亡が確認されています。
経済的には農業を主とする後発開発途上国です。そのような国が干ばつ時などに受ける影響は壊滅的で、ネパールも実は地震以前から食糧不足に直面していました。インフラも不十分、失業率も40%を超えています。
そんな状況ですが、3.11東日本大震災の際、いち早く支援を表明し、毛布5,000枚を支援物資として届けてくれたのがこの国です。
Q、今回の大地震で街や世界遺産が壊されたけど、被害総額ってどのくらい?
とりわけ大きな被害を受けた首都カトマンズは、国内の銀行、教育、ビジネスによって国民経済の約30%
を支えていました。
米国地質調査所によると、10億ドル(約1,190億円)から100億ドル(約1兆1,900億円)の被害が見込まれるとしています。
2004年12月にインドネシアで起きたスマトラ島沖地震の被害総額は約80億ドル(約9,500億円)で、2010年1月にハイチで発生した地震の被害額も約80億ドル(約9,500億円)とされており、仮に経済的損害が100億ドルを超えれば、地震の被害額は歴史上過去最悪のものとなります。
28日、ネパールにとって過去80年で史上最悪とされるマグニチュード7.8の巨大地震の死者は4100人、負傷者は7500人を超えたと発表されました。
4月25日12時頃(日本時間同日15時頃)、ネパールの首都カトマンズ周辺を震源とする大規模の地震で、近隣諸国のインドや中国でも合計90名以上の死者を出しており、ネパールにとって過去最悪の都市直下型地震と呼ばれています。
関東大震災を体験した日本人にとっては他人事とは思えないですね。
カトマンズでは世界遺産の寺院を含め多くの建物が崩壊した上、地割れも発生するなど、ネパールの美しい街並みが一変しました。
現地にいた女性記者の写真
発生当時、現地に滞在していたオーストラリアのABCニュース女性記者は、地震発生から1時間前に寺院の写真を撮っており、自身のツイッターで被災前と被災後の写真とともに、次のようなコメントを残しています。
”これは地震後とその1時間前に撮った寺院の写真なんですが、私が目を離していた隙にすべてが破壊されたなんて…想像もできません。ただ心が痛みます。”
From twitter
女性記者が撮った写真 地震前・地震後(twitter)
多くのフォロワーが彼女の無事を喜ぶとともに
「悲しい」
「近くに滞在する息子が心配だ」
「自分も訪れたことがある地がこんなになるなんて」
「みんな無事でいますように」
など、多くの現地に対する思いが綴られました。
3日目の今日(28日)が生死の境い目か
未だ多くの人々ががれきの下敷きになっており、生存率が大幅に下がるとされる「発生後72時間」が同日正午前(日本時間午後3時すぎ)に迫っています。
農村部の被害状況は確認されておらず、カトマンズでは家族の身を案じる多くの住民がバスで故郷に向かったそうです。
また、被災から3回目の夜を迎えた住民の多くは余震を恐れて帰宅できず、公園や空き地に組まれた簡易テントで過ごしています。食料や燃料、医薬品の不足はますます深刻化しています。
27日、日本政府は消防や警察、海上保安庁の職員ら70人で構成する国際緊急援助隊・救助チームを派遣しましたが、カトマンズの空港の混雑が原因で着陸できず、インド東部コルカタに引き返しました。今日現地入りする予定のようです。
Q、ネパールってどんな国?どこにあるの?
『ネパール連邦民主共和国』は、南アジアに位置し、インド、中国、チベット自治区と隣接する細長い内陸国です。国土は世界最高地点エベレストを含むヒマラヤ山脈一帯と、南部のタライ平原から成ります。
From wikipedia
ヒマラヤ登山の玄関口としての役割を果たしています。面積は約14.7万㎞で北海道の約1.8倍。
春の登山シーズンを迎え、多くの外国人登山者が訪れていたエベレストですが、今回の地震の影響で起きた雪崩はベースキャンプを襲い、これまでに邦人1人を含む18人の死亡が確認されています。
経済的には農業を主とする後発開発途上国です。そのような国が干ばつ時などに受ける影響は壊滅的で、ネパールも実は地震以前から食糧不足に直面していました。インフラも不十分、失業率も40%を超えています。
そんな状況ですが、3.11東日本大震災の際、いち早く支援を表明し、毛布5,000枚を支援物資として届けてくれたのがこの国です。
Q、今回の大地震で街や世界遺産が壊されたけど、被害総額ってどのくらい?
とりわけ大きな被害を受けた首都カトマンズは、国内の銀行、教育、ビジネスによって国民経済の約30%
を支えていました。
米国地質調査所によると、10億ドル(約1,190億円)から100億ドル(約1兆1,900億円)の被害が見込まれるとしています。
2004年12月にインドネシアで起きたスマトラ島沖地震の被害総額は約80億ドル(約9,500億円)で、2010年1月にハイチで発生した地震の被害額も約80億ドル(約9,500億円)とされており、仮に経済的損害が100億ドルを超えれば、地震の被害額は歴史上過去最悪のものとなります。
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