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BBキング死去、ギターの王様が残したブルースの歴史 [芸能【海外】]

現代のブルースミュージシャンたちに多大な影響を与えたアメリカの伝説的なギタリスト、BBキングが89歳で死去しました。


14日夜、『ブルースキング』と呼ばれたBBキングはラスベガスの自宅にて安らかに長い眠りにつきました。


十数年前から糖尿病を患っており、死去の2週間前より脱水症状を起こしていたそうです。


70年近い彼のキャリアは、ブルースという音楽ジャンルを大衆化させることに成功し、彼の情熱的なボーカルとうなるようなギタースタイルは数え切れないミュージシャンたちに影響を与えました。


偉大なロックミュージシャンとして殿堂入りも果たしており、現在もなお彼の音楽を愛してやまないファンは若年層にも少なくありません。

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築地本願寺.jpg
1925年、アメリカ南部、ミシシッピのコットン生産地にて彼は生を受けました。


メンフィスのラジオ局でDJとして音楽業界でのスタートを切った彼は"the Beale Street Blues Boy" (ビール通りのブルース野郎)として知られるようになります。“B,B”はそれを省略したものです。


1949年にデビューし、51年「スリー・オクロック・ブルース」がR&Bチャート1位のヒットとなります。


他にもジミ・ヘンドリクスなど多くのミュージシャンがカバーした「Thrill is gone(スリル・イズ・ゴーン)」など数多くのヒット曲を残しました。


レニー・クラヴィッツや、十数年前に共同でアルバムを製作したエリック・クラプトンなど、彼と親交があった多くの大御所ミュージシャンを含むアーティストたちがSNSを通じて彼へ追悼のメッセージを残しました。


Q、ブルースってどうやって生まれたの?


ブルースの起源は15世紀まで遡ります。大航海時代のヨーロッパがアフリカ大陸へ進出し、異人種の人々を奴隷とし労働力として売買を始めた頃です。


劣悪な環境でアメリカへ強制連行される奴隷船のなかで、現代のゴスペル、ジャズ、レゲエ、ブルースなどのルーツとなる音楽が生まれたと言われています。


長い年月の後、リンカーンによる奴隷解放宣言が為されてから彼らが直面したのは人種差別や貧困といった厳しい現実でした。働いても働いても暮らしが楽になることはなく、そうした中でブルース・ミュージックは歌われてきました。


鬱屈する思いを音楽へ昇華させていたのでしょうか。ブルースの唸るような、底から湧き上がってくるかのような歌唱法はそういった環境が生んだものかもしれません。


そのブルースの誕生が、現在のロック・ミュージックに繋がっていくことになります。長い歴史の中で様々な偉大なアーティストたちが生まれ、BBキングも幼いころからブルースを聴いて育った子供たちの一人でした。


彼の音楽は今をときめく沢山のアーティストたちに影響を与え、今日もどこかで誰かが彼のビートに耳を傾けていることでしょう。
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